地味に面倒な「野菜の下処理」が早く終わる6大スゴ技【知的家事プロデューサー・本間朝子さんの時短裏ワザVol.6】

疲れて帰宅したときでも、体調が悪いときでも、食事の用意は欠かせないもの。 知的家事プロデューサーの本間朝子さんが目をつけたのは、意外と時間のかかる野菜の下処理。 食卓に並ぶことの多い六つの野菜を時短で下処理する小ワザを教えていただきました!

どこの家庭にもあるキッチンツールをちょっと工夫して使えば野菜の下処理はあっという間に完了。小さな“楽”の積み重ねがストレス減につながります。

スーパーやコンビニに行けば便利なカット野菜も手に入りますが、“家事を手抜きしていると思われたくない”という理由から使わない方も多いと思います。「買い物から帰ってきて、当たり前のようにしている野菜の下処理。意外と時間もかかって面倒ですよね。個人的には、味が変わらず最終形態が同じであれば、下処理の手段は問わなくていいと思っています」(知的家事プロデューサー本間朝子さん・以下同) 。多くのご家庭でキッチンにあるものを使った本間流野菜の下処理アイデア。時短はもちろん、子供も手伝いたがる面白いアイデアなので、一緒にキッチンに立つ時間が増えそうです。

目次

【ジャガイモの皮むき】切れ込みを
入れてレンチン。その後冷水につける

ポテトコロッケやカレーなどいろいろな料理に使えて便利なジャガイモ。形がいびつで芽もあるため皮むきが面倒だと感じている人も多いはず。「むきにくそうなジャガイモの皮がつるんとむけると気持ちいいですよね。ジャガイモをゆでて皮をむくより簡単なのはレンチンです。包丁でジャガイモの皮に切れ目を入れてラップでくるんだら、電子レンジに入れて冷水に1分つけるだけ。 使っているレンジにより加熱時間は多少変わりますが、皮むきと洗い物の時間両方が短縮できるのでおすすめです」。ちなみにレンジを使用した場合のジャガイモは、ほくほくとした仕上がり。カレーやポテトサラダなどに持ってこいです。

【レタスの芯抜き】芯をパンチ!
ストレス発散にもなって下処理も楽しい

1枚1枚使う分だけレタスの葉をはがしていくのは意外と煩わしい。かといって包丁を入れるとそこからすぐに痛み始めてしまので、まずパンチして芯をとってしまいましょう!「拳でレタスの芯を叩くだけでスポーンとあっけなくとれるので楽しい裏ワザです(笑)。1回で使い切らないときは、キッチンペーパーを濡らして軽く絞り、芯の部分に詰めてから野菜庫へ。芯があるときより鮮度が落ちにくいですよ」。ちなみに、この裏ワザは硬めのレタスには効きにくいとのこと。無理すると手が痛くなるので、ふんわりレタスでお試しください。

【タマネギのカット】調理前に30分間
冷凍庫に入れておけば涙が出ません!

冷凍庫に入れる時間は30分程度でOK。常温の空気に触れると涙の原因となる硫化アリルが徐々に元の状態に戻っていくので、冷凍庫から取り出すのは切る直前に。

タマネギはどんな料理にも使える万能野菜ゆえに、ほぼ毎日涙を流しながら切っている人もいるのでは? そんな悩みもカットする30分前に冷凍庫に入れておくことで解決できるんです!「タマネギに含まれる“硫化アリル”という成分が、タマネギをカットしていると目や鼻を刺激し涙の原因につながります。硫化アリルは温度が低いと気化しにくくなるので、冷凍庫で冷やしてから切れば、涙に邪魔されることなくスムーズに切れますよ」。

【ブロッコリーの房切り】キッチン
ばさみを使えば切れ端が散らかりにくい

キッチンばさみは、ブロッコリーに限らずいろいろな食材の下処理に使える便利な調理ツール。刃が取り外しできるものが洗いやすくて便利だとか。

ブロッコリーを小房に分けようと包丁でザクザク切ると、房の部分が崩れて、細かい切れ端がまな板に散らばり、そしてまな板を洗って……。この、ちょっとイライラする作業を軽減するのに便利なのがキッチンばさみです。「ほとんどの食材の下処理はキッチンばさみでまかなえます。“切る”作業が苦手な人にはもちろん、まな板を洗う時間も省けるし衛生的です。お湯を沸かした鍋の上で、使う分だけブロッコリーをカットすれば、細かい房が散らかることもなくイライラも軽減しますよ」

【ピーマンの種抜き】ペットボトルの
キャップを押し込めば種までとれちゃう

ピーマンのへたや種を取り除くには、まずピーマンを縦半分に切って、それからかき出すという方が一般的です。「ピーマンをたくさん使うときや、まるごと調理したいときなどはペットボトルのキャップを使うのが本当に便利です。ヘタの部分にキャップを押し入れて抜くだけなので、お子さんでも簡単にできますよ」。へたの周りは凸凹しているので、包丁で切ると若干無駄が出てしまう上、内側に張り付いた種がなかなかとれずイライラ。この方法なら3秒で無駄なくとれちゃいます。

【小ネギの小口切り】輪ゴムで
ネギを束ねるとバラけず切りやすい

小ネギだけではなく、ニラにも使える小ワザです。

薬味や料理の色どりに活躍してくれる小ネギ。便利なので、冷蔵庫に常備している人も多いのではないでしょうか? いざ切ろうとするとバラけやすくちょっと厄介な食材ですが、輪ゴムがあればそんなイライラも即解消!「輪ゴムで束ねれば手でぐっと押さえなくてもずれないので、どんどん切っていけます。切りながら輪ゴムもずらしていってくださいね」。ブロッコリーを切るときに登場したキッチンばさみで使う分だけカットするのも効率がよさそう。

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野菜の下処理は、包丁とまな板で行うという思い込みを捨てれば、他に使える道具が見えてくるかもしれません。料理は毎日のことだから、調理の負担を減らせる時短の下処理ワザ六つは早めの習得をおすすめします。私は、子供たちにもワザを教え込んで、さらに楽できるよう頑張りたいと思います(笑)。

他にも小ワザたくさん!本間朝子さん著書

『ムダな家事が消える生活』(サンクチュアリ出版)・この本を購入する

(撮影/石田純子)

監修

不動産会社の企画営業、フードプランニング会社のチーフディレクターを経て独立。仕事と家事の両立に苦労した経験から、無駄な時間と労力を省く「知的家事」を考案。「時間がない」「家事が大変」と嘆く多くの主婦の悩みを解決し、家事家電や住設備のAI化にもいち早く対応。テクノロジーを生活に融合させ、より豊かな暮らしを提供している。
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知的家事プロデューサー 本間朝子さん

http://honma-asako.com/