これはまさしく日本仕様!【Dyson V8 Slim】をダイソン歴15年の私が自宅でチェック!

8月末に発売されたダイソンの新作は、日本の家で使うことを想定して作られた日本限定仕様。はたしてその実力はどうなのか? 2004年に購入したダイソンDC12から、2年前に手に入れたハンディクリーナーまで、ユーザー歴15年の私が試してみました。おまけに、いつも頼んでいる家事代行のスタッフにも話を聞いたので、そちらのほうが貴重かも!

15年前のキャニスタータイプ(写真中央)と比べると、そのコンパクトさは一目瞭然。

DC12は、発売当時、日本を意識して小型軽量化し、コンパクトに収納できるように徹底改良したと謳われたモデル。何よりそのスタイリッシュなデザインのカッコよさに惹かれ、かなり高価でしたが購入。ただ、DC12はとにかく「騒音が大きい」、「小柄な日本人には製品が大きくて重い」と、実際に日本の家庭に最適化できていたかというと疑問なモデルです。我が家ではちょっとした掃除にハンディクリーナーを併用していますが、V8 Slimがあればそんな使い分けも不要になるのか、期待をしつつ商品チェック!

目次

試したのは、付属品も充実した
「Dyson V8 Slim Fiuffy+」

サイズ:H1123×W250×D210㎜ 重量:2.15㎏ 連続使用時間:最長40分 充電時間:約5時間 小回りの良さを追求した結果、パイプ部も短く軽くなりました。

スリムソフトローラークリーナーヘッド、ミニモーターヘッド、コンビネーションノズル、ミニソフトブラシ、フトンツール、LEDすき間ノズル、収納用ブラケットの付属ツール7点が付いています。

資料を見て私が気になった特徴は…
40%の小型軽量化されたクリーナーヘッド
手が汚れないワンタッチごみ捨て
暗いすき間を掃除しやすいLEDすき間ノズル
だけど吸引力は今までのまま!
など。これはなかなか期待できそうです。

上2点の写真は発表会のもの。従来のV8 Fluffyと比べてもその軽量コンパクトさが分かります。

実際に試してみた率直な感想は?

Dyson V8 Slimの発表会の際に飾られていた、ミニチュア写真家の田中達也さんの作品。あまりにも可愛らしかったので、紹介します。田中さんの作品は、インスタグラムやご自身のサイト「ミニチュアカレンダー」で見ることができます!

とにかく静か!
使用中は声を張り上げても会話ができなかったDC12の強烈な音に比べれば、ストレスゼロ。特に通常モードでは静かすぎて、ゴミが吸えてるのかなって不安になるくらいです。

軽くて小回りが利く。姿勢も楽々。
家にあるキャニスタータイプでは方向変換など動きが悪く、本体がコードに乗り上げたり、絡まったり……。正直フットワークは良くないけれど、V8 Slimは軽やか。スティックも長すぎないので、腰が辛くないですよね~(笑)。

壁際にほこりが残らない!
スリムソフトローラーヘッドは、40%軽く、回転ブラシの直径29%の超コンパクトなヘッドですが、小さいだけではありません。ヘッドの前部分はカバーに覆われていないので、壁際までしっかりとローラーが届きます。壁際のほこりもさっと1回でとれることに感激です!

本体の掃除が簡単で衛生的。
実は私が最も素晴らしいと思ったのがココ。これは地味に凄い!「レバーを引き上げると、ゴム製のスクレイパーがシュラウドについてごみをこそげ落とし、クリアビンを衛生的に保ちます」と資料にありますが、要は、ごみ捨てレバーを引き上げると同時に、モーターの外側にくっついたほこりもこそげ落とす仕組みになっているんです。そして、ごみは底がパカッと開いてそのままごみ箱に。全く手を汚さずごみ捨てができるんです。きれい好きな日本人には、こういう細かな工夫も大切ですね。

コンパクトに収納できる。
使いたいときにさっと使えるのもコードレスクリーナーの手軽さだと思います。常に充電しておくためにも、付属の収納ブラケットを部屋の壁や廊下に取り付けたほうがいいとは思いますが、私は使わないときは収納したい派。何年か前にコードレスクリーナーへの買い替えを考えましたが、パイプが取り外しできずコンパクトに収納できなくて断念したことがあります。V8 Slim Fiuffy+は、パーツが小分けにできてシューズクローゼットにも収納できることも魅力ですね。

この意見は貴重!数多くの掃除機を
体験している家事代行サービスの
スタッフにも使用感を聞いてみました

私は月2回、家事代行サービスを利用しているので、本格的な掃除はサービススタッフにお任せで、普段のほこりはフローリング・クイックルワイパーを多用。毎日、こまめに掃除機をかけているわけではないので、多くのお宅でさまざまな掃除機を使っている彼女たちの使用感も聞いてみました。その結果は?
軽くて、小回りが利く
運転音が静かでうるさくない
ヘッドが薄くすき間に入りやすくて便利
このあたりは、私とほぼ同意見。
ゴミ捨てレバーをあげるだけで、本体の中の埃がとれる
これには私だけでなく、とあるサービススタッフも「こんな機能が付いたDysonは初めて!」と感激していました。
いろいろ見てきた彼女たちらしいと思ったのは
ヘッドが軽すぎて安定しないから、私はもう少し重いほうが好み
これまでのダイソンに比べて充電が長持ちする気がします
などの意見が。時間をかけて掃除する代行サービスでは、充電がもたないことがコードレスクリーナーの難点で、そのために作業がスムーズに進まないことも多いそう。実際に私の家でも、スタッフが強モードで使っていたら途中で充電が切れて、DC12の出番となりました。V8 Slimの最長運転時間は、通常モードで約30~40分、強モードで約7分とありますが、通常モードなら作業中もずっと使えるし、吸引力も十分と言っていました。もちろん私がさくっと使うくらいなら、何の問題もありません(笑)。

結論。日本の、特に都市部で生活する
家なら、これ1台で大満足なはず!

V8 Slimは、まさに日本の住環境に合わせてダイソンが真剣に作ったコードレスクリーナーと言っていい、申し分ない使い勝手です。ただ、問題は運転時間。ほこりを見つければすぐにささっと掃除機をかけるという方には最適ですが、掃除はまとめて一気にしたい、じっくり時間をかけて掃除したいという方には不向きかも。ただ、コードレスクリーナーってもともとそういうもので、マンションなら十分だと思います。広い一戸建てにお住まいの方には、ちょこっと掃除のサブ機としておすすめします。都内のマンション暮らしの私としては、V8 Slim Fiuffy+はしっかりメイン機として使えるし、ハンディクリーナーにもなるので、これ1台で満足。ただ、家事代行のスタッフが来る日は、フル充電を忘れないことが大事ですね(笑)。

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15年使っているからこそ分かったダイソンの凄いところは、カスタマーサービスの素晴らしさ。購入後、“お客様登録”をしておくことで迅速なサポートが受けられます。今や15年ものとなったDC12も、その間に修理と部品交換をしました。ダイソンのメーカー保証は2年間なので2年を過ぎた後は有償になりますが、“ダイソンお客様相談室”への電話一本で翌日にはパッキングすることなくそのまま回収してくれて、72時間以内に修理完了したものが宅配で届きます。部品交換だけなら部品の料金だけでOK。ゴムホースが劣化して切れたときは、これも電話1本で新品のホースが届き交換も超簡単。15年ものの掃除機が今も現役なのは、ダイソンのアフターサービスのおかげです。
そして、ユーザーだけが知っている情報! 修理代金を払うなら買い替えてもいいなと思った場合は、“ダイソンお客様相談室”が特別に安く購入できる機種を紹介してくれます。ダイソンはアフターサービスの素晴らしさ、その迅速さも大きな魅力だと思います。

取材したのはこちら

イギリス発の電気機器メーカー。サイクロン式掃除機を初めて開発・製造した会社として知られる。創業者のジェームズ・ダイソンは、吸引力が落ちない紙パックが不要のデュアルサイクロン方式を発想・開発した。現在、掃除機だけでなく、パワフルに髪を乾かし髪のツヤを守ることで大人気のドライヤーを始め、ヘアケア、空調家電、照明を取り扱う

Dyson(ダイソン)

https://www.dyson.co.jp/dyson-vacuums/cordless/dyson-v8-slim.aspx