Amazon EchoやGoogle Homeといったスマートスピーカーは、忙しく働く主婦の時短やサポートになる便利な使い方もたくさんあります。スマートスピーカー歴2年の知的家事プロデューサー・本間朝子さんに便利な活用法を教えていただきました。
「OK、Google」や「アレクサ」、「Hey Siri」など、話しかけるといろいろ答えてくれるスマートスピーカー。本間さんいわく、主婦にとっても実は大きなメリットがあるとのこと。
目次
事前にスマホで登録しておけば、
その日の朝に知りたい情報を
まとめて教えてくれる!
朝起きてすぐに知りたいことってありませんか? それを、ひと言声をかければ教えてもらえます。本間さんの場合は
・googleカレンダーの今日の予定
・今日の天気
・その日に出せるゴミの種類
この3点が朝に知りたい情報。これをそれぞれ質問するのではなく、本間さんは「アレクサ、朝だよ」と声をかければまとめて伝えてくれるよう設定しています。「スマホのアレクサアプリから『定型アクション』で、どう声をかければ実行するのかを設定しておけば、ひと言発するだけで、アレクサが毎日いろいろなタスクをしてくれます。事前にそれぞれのタスクも設定しておく必要がありますが、他のことをしながらでも、情報が耳に入ってくるのでスムーズに動けて時短になります。私はコーヒーを入れながら確認しています」(本間朝子さん 以下同)。「アレクサ、おはよう」のフレーズで登録している方が多いようですが、お好みのフレーズを設定しても楽しそうですね。ちょこちょこ調べたりスマホで情報を探したりする手間が省けるだけで、格段にゆとりが出そうです。
クックパッドのレシピを
読み上げてもらいながら料理する
夕飯は何にしようか、豚肉とキャベツで何を作るかと考えたとき、とりあえずクックパッドを見てみるという人も多いと思います。でも、調理中にレシピの手順を確認するため途中で何度もスマホの画面を見るのは意外と大変ですよね? 肉を切っているとき、フライパンで焼いているとき、調味料を混ぜ合わせているときなど手がふさがっていることが多いですし、スマホ操作をするための手洗いは煩わしいもの。「クックパッドを開いて、の声で画面が立ち上がるので、料理名や食材名を伝えてレシピを決定。その後はアレクサが手順を読み上げてくれます。ディスプレイには今行っている手順が表示されているので、“なんだったっけ?”となってもすぐに見返せて安心です。次の手順にいくときは『アレクサ、次』と言えばOKなので、画面操作は不要です」
「〇〇〇を買い物リストに追加」と
言っておけば、自動でリストが完成。
後はスーパーでスマホからチェック
買い物へ行く直前にリストを作ると、たいてい「あ、ティッシュも買いたいんだった」とチェックし忘れるものが出てきます。でもスマートスピーカーなら、簡単に買い物リストを準備しておくことができるんです。「ティッシュペーパーなどのストックは、交換するとき“次買おう”と思ってもすっかり忘れてしまうことがありますよね。そんなときは、スマートスピーカーに在庫が切れた時点で『アレクサ、ティッシュペーパーを買い物リストに入れて』と言っておけば自動でリスト入り。そのリストはスマホで確認できるので、スーパーで買い忘れをすることはありません」。また、もうひとつの利点は、自分以外の家族もリストに商品を追加できること。「アレクサに言っておくだけなので、家族も楽しみながらやってくれると思います」
両手いっぱいに荷物を抱えていても
照明やテレビをつけることができる!
「アレクサ、電気つけて」「ピッ!」、「アレクサ、テレビつけて」「ピピッ!」 特別な工事をしないと実現できなそうなイメージがありますが、1万円以内で購入可能なスマートリモコンをスマートスピーカーと繋げば、憧れの近未来生活がスタートできます。「アレクサはリモコンの赤外線が登録できないため直接家電を操作できません。そのためスマートリモコンが必要になります。つまり『アレクサ、テレビをつけて』と言うと、アレクサがネットワークを通じてスマートリモコンに指示を出し、スマートリモコンがテレビをつけるのです」。たくさんの荷物を持って帰宅したときには、その便利さを実感できそうです。最初に出てきた定型アクションにも設定しておけば、朝、アレクサに声をかけると照明やエアコン、テレビをつけるなんていうことも可能です。
「私が使っているのは、Amazon Echo Spot(エコースポット)です。購入当時は日本初のディスプレイ付きのスマートスピーカーということで話題になりましたが、現在はもっと見やすい商品が発売されています。ディスプレイがないスマートスピーカーも多数ありますが、個人的にはディスプレイ付きだと、音声入力した文字をスマホを開かずに修正できるのでおすすめですよ」
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スマートスピーカーと聞くだけで「難しそうだし、お金もかかりそう」と思っていましたが、意外と手軽にできちゃうことがわかりました。取材時に「アレクサ、テレビつけて」を体験させてもらったら、当たり前ですが、本当にテレビがついて感動! それに、何だか妙にアレクサに親近感が沸いてきちゃったりして(笑)。皆さんも「アレクサ、〇〇して」で便利な時短生活を始めてみませんか?
(撮影/石田純子)
◆本間朝子さん著書
『ゼロ家事』(大和書房)
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取材したのはこちら
不動産会社の企画営業、フードプランニング会社のチーフディレクターを経て独立。仕事と家事の両立に苦労した経験から、無駄な時間と労力を省く「知的家事」を考案。「時間がない」「家事が大変」と嘆く多くの主婦の悩みを解決し、家事家電や住設備のAI化にもいち早く対応。テクノロジーを生活に融合させ、より豊かな暮らしを提供している。Amebaブログ