ホウキのようにサッと使える手軽さが魅力の「スティック掃除機」。ステイホームで需要が伸び、今年は人気絶好調。性能もグングンUPしている最新スティック掃除機のおすすめをビックカメラ新宿西口店で調査してきました。
今年は例年以上に売れ続けているというスティック掃除機。「今まで多かったのは留守中に掃除をしてれるロボット掃除機、土日にまとめて掃除したい人向けのパワフルで集じん容量も多いキャニスターでした。でも今年は、在宅時間が増えたことで『気になったときに手軽に掃除がしたい』という声が増え、スティック掃除機が通年でよく売れています」(ビックカメラ広報 髙田雅人さん・以下同)。売れ筋のスティック掃除機を比較すると、ダストカップやフィルターの丸洗いは標準搭載で、一般家庭での使用の範囲では吸引力にはさほど大きな差はないのだとか。となると、どんなポイントで選んだらいいのか、髙田さんのアドバイスによると
- 連続稼働時間~「一気に掃除する」か「ちょこちょこ掃除したい」か
- 付属ノズルの性能や数~「床掃除専用」か「いろんな場所を掃除したい」か
- デザイン性~「所定の位置にしまう」か「リビングに置いておく」か
この3点を踏まえて、ビックカメラグループの広報担当の髙田さんに、今年発売されたスティック掃除機のなかから5台を選んでいただきました。
◆エレクトロラックス◆
「Well Q7」
掃除のときの「ちょっとした手間」を
軽減してくれる機能が満載!
「ほとんどのスティック掃除機は、ハンディクリーナーとして使うとき、別のノズルを付け替えますが、これはハンドユニットを引き出すだけ。また本体が自立するので、その場に立てておいて細かいところはハンディという使い方もでき、効率よく掃除ができます」。ヘッド部分にはLEDライトが搭載され、ベッド下などの暗い場所の掃除がしやすいのも魅力。また付属ノズルが多いだけではなく、「スーパーロングノズル」と「ブラシノズル」が本体に収納されていて、すぐに付け替えられるのも便利です。稼働時間も長いのでノズルを変えながら、家中の一気に掃除できます。「私が感動したのは付属品のUVベッドノズル。英国アレルギー協会の認定も受けているほどのUV除菌が可能です」
◆ ダイソン ◆
「Micro 1.5㎏」
わずか1.5㎏のダイソン最軽量コードレス。
スイッチがトリガー式じゃない点も朗報!
日本の住環境向けに研究開発されたダイソン史上最軽量の「Micro 1.5㎏」。「スイッチを従来のトリガータイプからボタン式に変更したことで、電源を入れたら吸引を続けられてさらに使いやすくなりました」。横幅が小さくなったクリーナーヘッドもよく回転し、摩擦が少なくスムーズに動きます。「軽さを追求したからか、ダイソンとしては吸引力に物足りなさを感じますが、ローラーのかきこむ性能がいいので、家庭の掃除で不満はないと思います」。机の上の食べこぼしを掃除するときに便利な卓上ツールが付属しているのは、発売中のダイソンでもこれだけ。小型軽量な分、稼働時間はやや短めですが、液晶ディスプレイで残りの運転時間が秒単位で表示されるので安心。
◆ バルミューダ ◆
「The Cleaner」
リビングに常設しても気にならない
スタイリッシュなデザインが魅力
バルミューダ初のスティック掃除機。マットな質感とスイッチ1個だけというバルミューダらしいシンプルなデザイン。「一般的なスティック掃除機は、ヘッド部中央にブラシが1本ついていますが、これは前後に2本のブラシが並び、それぞれが内側に回転します。この構造がまるで浮いているかのように軽いかけ心地を生み出しました。さらにヘッドと持ち手のジョイント部が360度回転するので、ホウキのようにクルクルと向きを気にせず使える点も優秀」。本体を載せておくだけでチャージができる付属充電スタンドも便利。「ヘッドが少し大きく見えますが、それを感じさせないほど軽快な使用感はなかなかのものですよ。ヘッドの入らない場所も、すきま用ノズルで対応します」。付属ノズルは少ないものの稼働時間が比較的長いので、家中掃除にも申し分ない性能です。
◆ シャーク ◆
「FLEXモデル CS501」
腰を曲げずに家具の下の掃除も楽々!
折れ曲がるパイプが新発想
2年前に日本上陸したアメリカのメーカー。最初に火が付いたハンディクリーナーは、日本にはないスタイリッシュでスリムなデザインながら、驚異の吸引力が脚光を浴びました。そのシャークが今年スティック掃除機に参入。2機種が発売されていましたが、こちらは数量限定で11月30日に発売されたプレミアムモデル。「画期的なのはスイッチを押すだけで柄の部分にあたるパイプがグニャっと曲がる点。ヘッドとパイプがフルフラットになるので、腰をかがめず立ったままで家具の下が掃除できますよ。それからハンディクリーナー同様、片手でごみを捨てられる点も好評です」。稼働時間はやや短めなので、毎日ちょこちょこ掃除したい人向け。また比較的軽量なので、掃除機を2階に持っていく戸建ての方にもおすすめ。「付属のブラシの種類も豊富。スキマ用のノズルはブラシ付きで、細かいホコリまでしっかりキャッチできますよ」。パイプが曲がる構造のせいか、持ち手がやや短いのが気になりますが、ハンディクリーナーも手に入ると考えればコスパも◎。
◆ パナソニック ◆
「MC-VKS8200」
毛や糸がからみにくいブラシを新搭載。
面倒なブラシのお手入れが劇的に楽になります
老舗メーカーの細かな工夫を感じるクリーナー。「カーペットなどを掃除していると、目に見えないダニや花粉まで吸引されたかが気になります。この掃除機はクリーンセンサーが搭載され、掃除した場所から汚れが取り除かれると青く光って教えてくれます」。またフローリングや畳など、どんな床でも抜群の吸引性能を発揮。「国内メーカーだけあって、日本人の体格に合った本体サイズは使いやすいです。4.4㎏と若干重ためですが、ヘッドが自走するのでかけ心地は軽く感じられると思います。ヘッド部のブラシが中央の吸引口に向けてV字に配置されているので、ブラシに絡みついた髪の毛はダストボックスに自然と吸い込まれて、お手入れも楽です」。稼働時間は自動モードにしておけば、18~30分と標準的で毎日の掃除には十分。棚の上や車内の掃除で扱いやすいロングホースや、スキマ用ながら角度調整ができ細かく動かしやすいノズルなど「かゆいところに手が届く」機能が満載です。
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基本性能としては、メインの掃除機と考えても問題のない実力を備えるものが増えたスティック掃除機。年末の大掃除に合わせて、ちょっと良いものに買い替えてみるのもいいですね。
取材したのはこちら
小田急ハルクの2F~7Fの全6フロアが新宿西口店になっている。売り場にはパソコンやオーディオ機器をはじめ、生活家電から美容家電まで幅広い品揃えで、お酒やおもちゃなども購入でき、家族みんなで訪れても楽しい。新宿駅、新宿西口駅、西武新宿駅の3駅からすぐのアクセスの良さも魅力。
東京都新宿区西新宿1-5-1
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