元料理家の母の、残しておきたい愛情レシピ Vol.1【とろ~りロールキャベツ】

子供の頃から季節の食材を使った母の手料理は人気があり、それを楽しみに友人たちがよく我が家に遊びにきます。しかし、残念ながら娘の私は料理がそこまで得意ではありません…。母のおもてなしレシピが途絶えてはいけないと思い、人気メニューのレシピを少しずつみなさんにシェアしていきます!  第1回は春キャベツを使ったロールキャベツです。

この日の食卓は、コンソメベースの野菜スープで煮込んだロールキャベツ。サイドメニューは残っていたトルティーヤの皮で作ったメキシカンピザ、野菜のピカタと野菜中心。

増野家の春のおもてなし家庭料理で幼少の頃からリクエストが多いのは、ふっくら柔らかくて甘味がある春キャベツを使ったロールキャベツです。母は食べ盛りの子供用にこんな工夫をしていたそうです。

腹持ちがいいようにひき肉と一緒にお米を
キャベツの甘さが引き立つように
一度フライパンで焼き色をつけてから煮込む

万が一、外し忘れてケガをすると
いけないので
つまようじは使わない
お友達の苦手な食材が入っていても
食べられるようにカレー粉を隠し味に使用

お友達が6人以上遊びに来ると作ってくれたロールキャベツは、お弁当のおかず用に少し多めに作っておいたそうです。その分は小分けにして冷蔵保存。お弁当に入れるときは、自然解凍してからスープの水気をよく切り、食べやすいように1㎝幅にカット。冷めてもおいしいので私もお気に入りだったのを覚えています。

コンソメベースの野菜スープで煮込んだ
ロールキャベツ 8個分の材料

*計量の数値などはあくまでも目安です。実際母はその日に来るメンバーの食の好みやアルコールを飲む飲まない、メニューの品数などで臨機応変に調理しています。なので母のレシピをベースに、それぞれのご家庭の味を楽しんでくださいね。

ポイント①
口の中で柔らかくふっくらした
キャベツの食感を楽しむために下処理を

葉の厚みのある部分を下にしてゆでたキャベツは、冷水にくぐらせることで鮮やかな色が保てます。その後はザルにあげて水気をよく切っておきましょう。

食感をよくするためにしていることは、葉の厚みのある部分の歯ざわりを軽くすることです。厚みのある部分を下にしてゆで柔らかくした後、包丁でカットします。この下処理をしておくことで、キャベツが巻きやすくなり、食べたときのふっくらとした食感にもつながります。

 

ポイント②
ひき肉に生米を混ぜておくと
肉汁を吸ったお米がもちもちしておいしい!

調理酒を小さじ1杯入れることで肉の生臭さが消え、食べやすくなります。全体に粘りが出てしっとりしてきたら生米を入れ、なじむように混ぜ合わせます。

生米がつなぎの役割をするのでしっとりとしたロールキャベツに仕上がります。またボリュームも出るので、食べ盛りのお子さんがいるご家庭におすすめです!

 

ポイント③
ちょっとしたひと手間で、つまようじを
使わなくてもきれいな俵型に巻けます

つまようじやかんぴょうを使わなくても、残した片側の葉を丁寧に内側に差し込めばきれいな俵型に。

外し忘れてかんでしまったりすると危ないのという理由から、我が家ではつまようじは使いません。また、とろ~り煮込んだロールキャベツから葉をとめていた爪楊枝が出てきたらビジュアル的にも残念なので……。

 

ポイント④
キャベツの甘味が増すので、フライパンで
焼き色をつけてから煮込みます

スープの基本材料は上記でOKなのですが、トマトの酸味が強いときは三温糖小さじ1杯や料理酒大さじ1杯で調整しています。また、カットトマトがないときは、トマト1個、トマトジュース180ccで代用することも可能です。

ちょっとひと手間になってしまいますが。我が家のロールキャベツは、煮込む前にフライパンで焼き色をつけます。そうすることでキャベツは甘味が増し、中の具材がキャベツで蒸し焼きされるので、ジューシーでおいしいです♡

 

中火で30分煮込んだら完成です

今回はコンソメベースの野菜スープにマッシュルームや玉ねぎのスライスを入れましたが、冷蔵庫に残っている野菜は、何でもスープの具材として使います。我が家は野菜によってだしを和風にするなどのアレンジもしていますよ!

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みんなから好評だったレシピを昔からノートにまとめています。母は絵を描くのも好きなので、レシピのポイントはスケッチでの解説付き。

遊びに来るお友達の好き嫌いを把握しているのはもちろん、性別や年齢に合わせて野菜を切る大きさやゆで時間を変えたり、お酒を飲む飲まないで味の濃度を調整したりもしています。だからなのか、一度お家に遊びに来ると「ママごはん食べに行っていい?」と今も昔も聞かれます(笑)。我が家にはレンジがなく、母のように料理に合わせてだしをとり、旬な食材を使って家庭料理を作るのは働いている女性にとって、なかなか大変だと思います。それでもこの記事を読んでくださった人のひとりでも多く方が母の料理を作ってみて「おいしい!」と思ってくれたら嬉しいです。

取材したのはこちら

主な活動は、食品メーカーとのレシピ開発や、レストランへのレシピ提供。小学生を対象にした家庭料理のクラスや、地域センターにて男の料理教室なども開催。ストレスも料理で解消と、1日中キッチンに立っているのが苦じゃない!と話すほどの料理好きです。

増野妙子