母レシピ第3弾は“浅漬け”。塩もみをして調味料で味を調えた浅漬けは、野菜のカサが減る分サラダよりたくさん食べられて、ノンオイルでヘルシー。お肉屋さんの揚げ物好きな私が、必ずリクエストするのが浅漬け3種です。口の中がさっぱりして、お総菜もさらにおいしくいただけます。
実はラードで揚げた昔ながらのお肉屋さんのコロッケやメンチカツ、お惣菜が大好きな私。買ってきたお総菜は味が濃いので、ドレッシングを使ったサラダはカロリーが気になるし、キャベツの千切りだと味気ない…。茶色い総菜がメインとなる日は、口の中がさっぱりしてヘルシーな浅漬けが並びます。どれも火を使わずに10分くらいの手間なので、野菜が足りないという日にぜひ作ってみてください。ポイントは切った野菜を塩もみすること。野菜の水分が抜けることで、味が染み込みやすく素材の色が引き立ちます。特に水分の多いキャベツやキュウリは、前もって塩もみをしておくと、味が薄まったりすることが少なくなります。
~浅漬け①~
セロリのポン酢漬け
セロリの青臭さはポン酢とタカノツメが排除!
シャキシャキした食感で思わず箸が進んじゃう
青臭さが抜けて、セロリが苦手な人でもおいしく食べられるのがシャキシャキした歯ざわりのセロリの浅漬け。塩もみして2、3時間でセロリから水分が出ると、合わせた調味料をセロリがしっかり吸って、ピリッとしたタカノツメの後味が癖になるひと皿に。母的には1日寝かせてセロリがべっ甲色に染まってからのほうが好きだと言います。4、5日もつので、外食が続いてさっぱりと白米が食べたいというとき用に冷蔵庫に常備しておくと便利です。
~浅漬け②~
キャベツとキュウリのサッパリ漬け~
それぞれの野菜のうま味がミックスされた
シンプルな味つけは、箸休めに最適
1年中手に入る一般的な野菜で簡単に作れるサッパリ浅漬け。キャベツをメインにキュウリ、ミョウガ、大葉を合わせることでそれぞれの野菜の香り&味が複雑なうま味に変わって、食欲をそそります。キャベツの千切りより塩もみしたキャベツのほうが、カサが減った分たくさん食べられるし、ノンオイルなのでヘルシーです。葉物は傷みやすいのでお酢を入れることで彩りをキープし、2日はもつと母は言っていますが、口の中がさっぱりしておいしいのであっという間に完食しちゃうと思いますよ(笑)
~浅漬け③~
かぶの即席漬け
歯ごたえもよく彩りもきれい!
葉までおいしくヘルシーなかぶの即席漬け
皮をむかなくていいし、もしゆでるのが面倒だったら葉の柔らかい部分だけ使えばパパッと作れるかぶの即席漬けは、母の十八番。こだわりは調味料代わりに使った塩昆布! 京都へ旅行するたび錦市場の「京佃煮野村」で購入するさざなみという塩昆布は、しょうゆ、砂糖、塩味のバランスが最高で昆布の細さが絶妙だからいろいろな料理に使いやすいんだとか。きめが細かくてなめらかな口あたり、噛むと甘味が広がるかぶは母の大好きな食材のひとつ。葉にもβ-カロチン、ビタミンC、タンパク質などの栄養素が豊富に含まれているので我が家では丸ごと使うことが多いです。
はるばる立石に買いに行くほど大好きな
鳥房の「若鳥唐揚」がこの日のメイン♡
パリパリの皮にジューシーな鶏肉のうま味が口いっぱいに広がっておいしい若鳥唐揚は、シンプルな味つけなので、ドレッシングをかけたサラダより絶対浅漬けが合います! 副菜は全て野菜だから茶色いお総菜の彩りもよく見えるし、ヘルシーだから罪悪感も低め。何かさっぱりした野菜の一皿がほしいときは、一度我が家の浅漬けレシピを試してみてください。
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イラスト付き母のオリジナルレシピノートで
ポイントをおさらい!
取材したのはこちら
主な活動は、食品メーカーとのレシピ開発や、レストランへのレシピ提供。小学生を対象にした家庭料理クラスや、地域センターにて男の料理教室などを開催。先日旅行したバリでもインドネシア料理のクラスに参加するほど、キッチンに立っているのが好き。