人気料理研究家の大胆レシピ「レトルトおでん」がおいしく大変身!

料理家の野本やすゆきさんに「レトルトおでん」のアレンジレシピを教わりました。だしがしっかりと出て味の染みたおでんを使えば、味に深みのあるメニューが簡単に作れちゃうんです。体が温まる三つのレシピはどれも15分もあれば完成。時短でこんなにおいしいなら、まねない手はないですよ!

「カレーやグラタンを作るとなると、材料を切ったり味付けしたり何かと手間がかかります。その点、レトルトのおでんを使えば、具材に火が通っているうえ、カツオと昆布をベースにしたうま味たっぷりのだしが染みこんでいるので手を加えずにすぐに調理できて便利なんです」(料理家/フードコーディネーター 野本やすゆきさん・以下同)。調理の際は、具材を鍋に移して、それぞれの具材をしっかり温めてから作るのがポイント。TVの料理番組でも活躍中の野本さんが、5~15分でできて、手抜き感なしのおいしいレトルトおでんのアレンジレシピを提案。

使ったのはセブンイレブンの『セブンプレミアム おだし染みるおでん 480g』213円(税込)。家計的にも嬉しい値段。

タイスキ風エスニックおでん
急にタイ料理が食べたくなったときも
10分で本格エスニック料理が味わえる!

【材料(1人分)】おでん1パック、ナンプラー:小さじ1と1/2、くし切りにしたレモン:1ピース パクチー:適量 【作り方】①鍋におでんの具材&だし汁を入れて火にかける ②温まったらナンプラーで味を調える ②器に盛りつけ、レモンを添えパクチーをのせる

パクチーの鮮やかな緑が目にも楽しいひと皿は、食べてびっくり! ナンプラーが香る、だけど元来のだしのうま味と絶妙にマッチした創作料理になっています。「ナンプラーは“魚醤”という、魚を塩漬け発酵させて作るタイ料理に欠かせない調味料です。おでんのだしも同じく海の素材であるかつお節と昆布からとっているので、合うはずと使ってみたら、味に深みが出て相性抜群でした。このレシピのイメージは、タイの寄せ鍋“タイスキ”です。タイスキには魚肉の練り物が入っていることが多く、セブンイレブンのレトルトおでんには、ちくわ、さつま揚げ、三角揚げが入っていたので、まさにこのレシピにぴったりですね。10分もかからず完成するので、急にタイ料理が食べたいと思い立ったときはぜひ作ってみてください」

和風グラタン
大和イモを使ってヘルシーに仕上げた
グラタンは夜食やダイエット時におすすめ

【材料(1〜2人分)】おでん1パック、すりおろした大和イモ:150g、ピザチーズ50g 【作り方】①おでんを具と汁にわける ②おでんの具は食べやすい大きさに切る ③鍋におでんの汁、大和イモを入れて混ぜながら火にかける。全体が混ざったらおでんの具を加えて1〜2分煮る ④耐熱皿に③を入れて、ピザチーズを散らし、トースターで5〜6分焼き色がつくまで焼く

今回考案した三つのレシピのなかで、野本さんいちばんのお気に入りがこれ。「グラタンを作るとなると、ホワイトソースを仕込んだりマカロニをゆでたり結構時間がかかります。でもこのレシピは、ホワイトソース代わりに粘り気が強く、つなぎの役割になる大和イモを使うので時短になり、焼き時間を入れても15分で完成します。だしが効いているので調味料を使う必要もありません。だしの効いたおでんの具に大和イモを組み合わせることで、まろやかさが加わり優しい味に仕上がります。大和イモはヘルシーかつおなかにたまるので、小腹が空いたときの夜食にもぴったりですよ」

おでんスープカレー
具材を切ってルウを溶かすだけで
和風味がじんわり優しいスープカレーの完成!

【材料(1人分)】おでん 1パック、カレールウ:1皿分、ごはん:茶碗1杯 【作り方】①卵は縦半分に、他のおでんの具は一口大に切る ②鍋におでんのだし、卵以外のおでんの具材を入れて火にかける。ひと煮立ちしたらカレールウを加え、ルウが溶けるまで火にかける ③器に盛りつけ卵を添える

おでんを温め、好みの辛さのルウを溶かすだけなのでわずか10分で完成! 「かつお節と昆布のだしのうま味がしっかり効いた、優しくあっさりとしたカレースープは、最後まで飲み干せるおいしさです。工程も簡単なのに手の込んだ料理に見えるので、覚えておくと忙しい日に重宝する一品です。ポイントとしては、卵は煮込まず別にしておいて最後に添えると、形が崩れず見栄えもきれいです。さらにアレンジを効かせて、とろけるチーズをパラパラかけてふたをして煮込むとまろやかになりコクが増します。だしがよく効いているので、カレーうどんにしてもいいと思います」

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電子レンジ調理不可ですがどれも10〜15分でできて、アレンジ前とは全く違う魅力を持ったそれぞれのレシピ。レトルトおでんは約3カ月日持ちするので、保存食がてら買いだめしておくのもおすすめですよ。ぜひいつもと違う味を堪能してみてくださいね。

取材したのはこちら

谷中で最も古い家業の寿司店で修業するかたわら、祐成陽子クッキングアートセミナーに入校。卒業後、同校アシスタントスタッフを経て独立。料理雑誌へのレシピ提供、テレビ番組や広告のフードコーディネート、料理講師、フードコーディネーター養成スクールの講師、松寿司三代目として寿司屋の経営など、食にかかわるジャンルで幅広く活躍する。(撮影/三吉史高氏)

谷中松寿司三代目/料理家/フードコーディネーター・野本やすゆきさん

http://nomotobase.com