皆さんは米を正しく炊けていますか。おいしい白米を炊く基本は米と水を正確に量ることですが、実は多くの人が正しく計量できていない可能性があるんです。大きく二つあるその理由をしっかり解決したアイリスオーヤマの「 銘柄量り炊き 圧力IHジャー炊飯器」で試食しつつ、「ごはんの仕上がりが安定しない問題」について教えていただきました。
しっかり計量カップで米の量を決めて、炊飯器の目盛り通りに水を入れたのに、ごはんが上手に炊けていないことってありますよね? 上の写真は、お米に対して必要な水分量を分かりやすく表したもの。種類によってかなり差があります。また、「実際計量カップで米を量っても多すぎたり少なすぎたりしてしまいますし、内釜の水位線ぴったりに水を入れるのも目視だと難しいんです。二つの誤差がかけ合わさると、想像していた以上に大きな差があることが研究の結果分かりました」(家電事業部 調理家電事業部副事業部長・星 千鶴さん 以下同)
ごはんが上手に炊けないことがある原因として
- 米の銘柄ごとに最適な水分量が違う
- 人が量る米や水の量には毎回かなりの誤差がある
この2点の問題を解消したのがアイリスオーヤマの炊飯器「銘柄量り炊き」シリーズ。素人的には「そんなに大きな問題ではないのでは?」と考えてしまいますが、毎回おいしいごはんをいただくにはとっても重要なことなんです。
【検証①】目視で米や水を計量すると
いつも正確にできる人は20%しかいない
「水と米の量がずれたときの食味低下は、ヒノヒカリを例にすると、1合あたり5gのずれは許容範囲ですが、10gずれるとおいしさが損なわれることが分かりました」。実験の結果、その範囲内で収められる人は、わずか20%しかいなかったそうです。
【検証②】水の含有量や特質の違う銘柄を
同じ水分量、炊き方で炊くことにも問題が
「次に米は小粒、香りが高い、粘り気がある、さっぱりしているなど、銘柄ごとに性質が異なるため、その特長を生かすにはそれぞれに適した炊飯プログラムで炊くべきでは? という疑問が上がりました。例えばつや姫の場合、特有のしゃっきり感を生かした炊き上がりにするには、水の量をコシヒカリのおよそ数割減にするのが理想です」
目次
◆米の水分量とヒューマンエラー、
この二大問題はこうして解決!
- 米の銘柄ごとに最適な水分量が違う
→銘柄ごとに最適な水分量、炊き方を変えることで対応 - 人が量る米や水の量には毎回かなりの誤差がある
→人ではなく、炊飯器自体が量る
炊飯器に米や水の量を自動で計量する機能を搭載し、銘柄の特色を生かした蒸らし時間や火力を調整する炊飯プログラムを用いることで、いつでも誰でもおいしいごはんが炊けるようにしたのがアイリスオーヤマの「銘柄量り炊き 圧力IHジャー炊飯器」なんです。
・公式通販「アイリスプラザ」でチェック!
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◆早速炊いてみました!◆
カップいらずで正確に計量できる手軽さと
いつもより甘味を感じるごはんに感動!
「無洗米」または「白米」を選んだ後、標準炊きならそのまま、新米の季節なら「新米」を選びます。「通常米より水分を多く含む新米(12月末までの米を想定)は、標準米とは違った水の量や炊飯プログラムになります」。続いて米の銘柄を選択しますが、この炊飯器は40銘柄もの炊き分けが可能。「実際に表示されているのは6銘柄のみですが、応用研究部で食味や水分量の調整を行った結果、「粒立ちがいい」「もちもちしている」「粘りがある」などの特徴で、大きく分類できることが分かりました」。食感や炊き上がりの特長で40銘柄を6銘柄に割り振ったそう。実際に無洗米のつや姫を2合分炊いてみましたが、いつもより甘味が際立ち、みずみずしく感じました!
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米に対する思いが強いからこそ、完成したこだわりの「量り炊き」シリーズ。計量が不要なだけでなく、銘柄に合わせておいしく炊き上げてくれるのありがたいですね。さらに「カロリー」ボタンを押せば、よそったごはんのカロリー量が分かるという嬉しい機能も。さまざまな銘柄の小分けパックを用意して、その日の気分や料理に合わせた好きな銘柄を楽しむのもいいかもしれません。
〈おまけ〉
東日本大震災を機に参入した精米事業
小袋に入った一等米は少人数家族から人気
・小分けパックをアイリスプラザでチェック!
アイリスオーヤマが炊飯器の開発に乗り出した背景には、東日本大震災の復興事業の一環として精米事業があります。アイリスオーヤマは本社が宮城県にあることから、東北のおいしいお米を守ろうと宮城県亘理町に国内最大規模の精米工場を設立。2013年に精米事業の参入しました。米の管理に最適とされる15℃以下の工場内で、保管から精米、包装まで行っています。さらに、米は精米した瞬間から酸化が始まってしまうため、精米した米を脱酸素剤とともに高気密パックに入れて窒素を充填しています。そんなこだわりが詰まったお米を小分けパックで販売しているので、いつでもおいしく食べきることができるんです。お米の鮮度でどのくらい味が変わるのか、これもぜひ試してみたいと思います。
取材したのはこちら
1971年プラスチック製品のメーカーとして設立。2009年のLED電球の製造販売を皮切りに家電メーカーとしても急成長。現在は家電の他、以前から展開している収納用品、寝具、ペット用品、また、2013年より参入した食品に至るまでさまざな分野を手掛けている。生活者の目線を第一に考える“ユーザーイン発想”の哲学で商品開発を行い、年間1000点の商品を毎年生み出している。最近では、2013年に開所した「大阪R&Dセンター」を中心に、家電メーカー出身の開発者とアイリスオーヤマの商品開発力を最大限に生かした、生活者目線で開発する「なるほど家電」での売り上げを大きく伸ばしている。銘柄ごとに必要な水分量を算出し、最適な火力で炊飯する「銘柄量り炊きIHジャー炊飯器」や、モップが掃除機にセットされ床掃除をしながら棚上のモップ掃除ができる「極細軽量スティッククリーナー」は最近のヒット商品。
アイリスオーヤマ株式会社
監修
2012年アイリスオーヤマ株式会社に入社。家電事業部のマーケティングとしてサーキュレーターなどの季節家電、銘柄量り炊き炊飯器、電気圧力鍋など調理家電を担当。2019年7月より調理家電事業部副事業部長に就任。