【住み家と風水:第10回】靴と靴箱の整理で会話力改善

家の風水というと、間取りや方位の良い悪いを想像しますが、それ以外にさまざまなことを風水的に見ていくことができます。要は“気の流れをよくする”手だてを考えるのが風水。占い師の月岡美緒さんに、気の流れを整えて幸せを呼び込むアドバイスをしていただきます。

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目次

靴の数は3の倍数が理想!?

靴の収納のお話に入る前に、靴を何足持っているか思い出してください。その靴は全部履いていますか? 即答できる方は素晴らしい! ちゃんと整理整頓ができている証拠です。風水的にもとても良い傾向です。風水で靴は「対人関係」を示します。よく靴をきれいに整えておくように言われるのは、まさにその通り。対人コミュニケーションは、仕事にも密接に関わるので仕事運にも関係してきます。下記のようなことはあまりよくない傾向です。

 靴が大量にあり、履かない靴もある

最初に持っている靴を全て履いているか尋ねましたが、もし履いていない靴があるならば、それは対人関係が悪いほうへ向かっているかもしれません。いつも同じ靴を履いている人は、決まった一部としか人間関係を築けていない。その場合は自分の靴を減らして、ローテーションで全ての靴を履くように心掛けてください。靴の数は、風水で発展や子供の成長を示す「3」を取り入れたいので、3の倍数で3、6、9足がよく、多くても12足までに抑えたい。この靴の数には夏のサンダルも冬のブーツも全て含めます。ただし、風水は気の流れを重要視しますので、靴箱が靴でキツキツになってしまうなら12足は持ちすぎです。もし、大切にしている特別な靴や冠婚葬祭の靴などあまり出番はないけれど持っておきたい靴はこの数には入れなくてもOKです。靴の箱などケースに入れてクローゼットなどに収納を。ただ1年に1回は靴をケースから出して風通しをしてあげましょう。

靴を玄関に出しっぱなしにしている

靴(足)は体から出る毒素(悪い気)であり、また足回りは悪い気がたまりやすいと言われ、玄関に靴を出しっぱしにすることで悪い気を集めます。玄関は文字通り「入り口」。楽しい1日を過ごしたとしても、外から帰ってくるときに玄関の靴のせいで良い気を悪い気に変えてしまいます。帰宅後にすぐに靴を片付けられない場合は、その日のうちに片付けることを心掛けて。一度の会話で済むはずの内容が相手に伝わらず、複数回に渡ってようやく伝わるということが多い人は、靴が出しっぱなしになっていることが多いはずですよ。問題は冬のブーツ。靴箱に入れたいところですが、入らない場合は玄関に。2足以上置かず、悪い気を玄関にためないようケアは入念にすることがお約束です。ただ、春夏に玄関に出しっぱなしは避けたいです。明らかに季節が違うものを置くのは時の流れや気の流れを止めてしまうので、オフシーズンはブーツ専用の靴ケースに入れてクローゼットなど別の場所へ片付けましょう。

サイズが合わない靴を履いている

サイズが合わない靴を履いている人は、現時点の自分自身を理解していないことも。小さすぎる靴は過去の自分を、大きすぎる靴は遠い未来を見すぎて現在の自分を見失っていると考えられます。

靴のケアを怠っている

靴が汚れていたり、かかとや靴底がすり減ったままにするのもNG。対人関係を汚していることになりますので、靴は汚れたらふく、洗うなどして洋服と同じようにきれいに扱い、壊れたら修理もしくは処分するようにしましょう。

ゆとりのある靴の収納方法で
会話でのケアレスミスを防ぐ

靴の数が決まったところで、ようやくできるのが靴箱のお話です。靴と靴の間に隙間がある収納にしてください。隙間がないということは、靴箱内は気がうまく流れていない、停止していると考えられます。それでは、靴は呼吸ができず、息苦しい状況。靴は呼吸に精いっぱいで他を取り入れる余裕がありません。なので、靴を重ねて収納しているなら、人からの話を全て聞けていない可能性が……。聞き逃しがあったり、もしくは○○をやっておいてと言われたことを忘れたり。会話でのケアレスミスが知らずのうちに増えているかもしれません。靴は決して重ねないようにご注意を。

家に設置してある靴箱以外に、新たに玄関周りに靴箱を設置するのもあまりすすめられません。もともと靴箱がなければ設置しても構いませんが、新たに設置して玄関を狭くすると、気の巡りを悪くしてしまいます。家は本来、家族の人数に合わせて広さを選びますから、多くはその人数に適した靴箱のサイズになっていると思われます。もし、それ以上の靴箱を設置しなくてはいけないということは、やはり靴が多いですね。ひとり12足で入らない場合は、家族間で調整をしましょう。けれど、各人3の倍数にすると対人運アップが望めます。基本的には靴箱は購入せず、設置済みの靴箱で済ませたいのですが、お家をイチから作る方もいらっしゃるので、風水的に良いと言われる靴箱についてもお話しますね。

靴箱の「扉」を閉める行為が
外の邪気を家に持ち込まない重要な鍵

扉のある靴箱で靴を浄化

靴箱選びでは、まず扉があるものをセレクトしてください。引き戸、折れ戸など扉の種類は問いません。以前、玄関マットの回話しましたが、夕方〜夜の屋外は邪気が漂っています。その邪気を玄関マットで払ったとしても、嫌な気は少なからず残っているもの。そこで扉の出番です。履いた靴を靴箱の元の場所に戻す→靴箱の扉を閉めるという一連の流れは、風水で再生・浄化を示します。つまり扉は邪気を払い、浄化させるために必要なのです。靴箱が扉のないタイプならば、扉代わりに布をかけてください。それで靴のリセットを促します。素材は、耳タコかもしれませんが、プラスチックやステンレスより自然素材の靴箱をおすすめします。

靴箱に炭や植物を置くと金運もアップ

靴箱近くには炭や植物を置く

靴箱の中に「炭」を置くと金運アップになります。以前もお話しした五行説で考えると、炭は木を燃やしたもので土の性質を強く持っています。土を耕すと金運がアップすると言われていますので、炭を靴箱の中に入れると良いでしょう。靴箱周りに土の入った鉢植えの植物(サボテンや多肉植物を除く)を置くとさらに金運アップが狙えます。話はそれますが、五行説のつながりでお話しすると、靴箱の中に時々傘を入れるスペースがあります。これは残念ながらよくありません。傘は水の性質を強く持ちます。五行説は土→金→水の流れですから、水から金へと逆行するということはタブー。逆に金運を下げてしまいます。傘は別に収納を設け、靴箱の外に出してあげてください。

靴箱は、靴箱自体より靴の片付け方が大事。整理整頓を心掛け、帰宅後は靴箱の扉をきちんと閉めて浄化させる。その点に気を配るようにしていきましょう。

監修

月岡美緒さん

ワークライフバランスを取りながら、毎日の生活向上を目指すバランリード(バランスとリードの造語)主宰。風水鑑定歴は12年。開運アドバイザーとして、風水をはじめ、西洋占星術、四柱推命、タロット、アストロダイスなどの見地から鑑定や各種セミナー、レッスンなどを行う。風水では土地やマンションの購入、転居時の吉方位の鑑定のほか、エネルギーチャージや運気を好転させるための方法を提案。キャリアカウンセリングとしても活躍中。

バランリード代表 月岡美緒さん