中古マンションリノベーションの費用相場|60㎡フルリノベの内訳

中古マンションのフルリノベーション費用相場を60㎡モデルで内訳解説。解体・配管・内装・水回り設備の費用配分、マンション特有の追加費用が発生しやすいポイント、予算を抑える見直しの順番、複数社の見積もり比較で失敗しないためのチェックポイントまで具体的にまとめました。

60㎡の中古マンションをフルリノベーションする場合、費用相場は800万〜1,300万円程度が目安です。差が出るのは「水回り設備のグレード」と「配管・給排水の移設有無」で、この2点を先に決めるかで総額が数百万円変わります。この記事では費用内訳と、見積もり比較で失敗しないチェックポイントを解説します。

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本記事の料金・サービス内容は2026年7月時点の一般的な目安です。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

60㎡フルリノベーションの費用内訳(目安)

中古マンションのフルリノベーションは「解体」「配管・電気の設備工事」「内装仕上げ」「水回り設備」の4項目でほぼ構成されます。同じ60㎡でも間取り変更の有無や設備グレードで総額は変わりますが、標準的な内訳の目安は次のとおりです。

工事項目 内容 費用の目安(2026年時点) 総額に占める割合の目安
解体・下地工事 既存内装・設備の撤去、床・壁の下地補修 約80万〜150万円程度 約10〜12%
配管・電気設備工事 給排水管の更新・移設、配線の引き直し、分電盤増設 約150万〜300万円程度 約20〜25%
内装仕上げ工事 床材・壁紙・建具・造作収納の施工 約200万〜350万円程度 約25〜30%
水回り設備一式 キッチン・浴室・洗面・トイレの新設または交換 約250万〜450万円程度 約30〜35%
諸経費・設計監理費 現場管理費、設計事務所への監理費用など 約80万〜150万円程度 約10%前後

総額のうち水回り設備と内装仕上げで6割前後を占めます。「間取りを変えたいのか」「設備のグレードを上げたいのか」を先に整理しておくと、見積もりの内訳で何にお金がかかっているか判断しやすくなります。部位別の相場や複数社比較の進め方はリフォーム一括見積もりの使い方と費用相場にまとめているので、あわせて参考にしてください。

中古マンション特有の追加費用が発生しやすいポイント

戸建てと異なり、中古マンションのリノベーションには「区分所有」ならではの制約があります。見積もりに含まれず、着工後に追加費用として発覚しやすいのが次の3点です。

  • 配管の移設可否:床下の配管スペース(スラブ)が浅く、水回りの位置を大きく動かせないことがあります。動かせても勾配確保のための床上げが必要になり、天井高が低くなる場合があります
  • 管理規約による工事制限:フローリングの遮音等級(LL-45相当など)や工事可能な曜日・時間帯が管理規約で定められ、対応できる建材に限定されることがあります
  • 共用部との取り合い:玄関ドアの外側面や窓サッシは共用部にあたり、原則として個人の判断で交換できません。内窓の設置など専有部側でできる工事に限られます

これらは事前に管理規約や重要事項調査報告書を確認すれば把握できます。契約前に「配管移設は可能か」「遮音規定はどの等級か」を業者と管理組合の両方に確認しておくと、想定外の追加費用を避けやすくなります。

mansion-reno-hiyouの比較ポイントをイメージした住まいの写真

費用を抑えたい時に見直す順番

予算に上限がある場合、どこから削るかで住み心地への影響が変わります。次の順番で検討すると、生活の質を大きく落とさずに総額を調整しやすくなります。

  1. 間取り変更の範囲を見直す:壁の位置を大きく動かす間取り変更は解体・下地・電気配線のやり直しが連動し、費用が最も伸びやすい項目です。既存の間取りを活かせる範囲かをまず確認します
  2. 水回りの位置を固定する:配管移設が不要な位置に設備を据え置くだけで、工事費と工期の両方を圧縮できます
  3. 設備グレードを部位ごとに調整する:使用頻度の高い部位だけ上位グレードにし、他は標準仕様にするなどメリハリをつけます
  4. 内装材のグレードを調整する:床材や壁紙は面積が広く単価差が総額に響きやすい項目です。目立つ場所と寝室などで仕上げのグレードを変える方法もあります

間取りと水回り位置は「変えにくい部分」のため、ここを最初に固めてから内装や設備グレードで予算を調整するのが、後悔の少ない進め方です。

複数社の見積もりを比較する時に見るべきポイント

中古マンションのリノベーションは会社によって得意分野や現場調査の精度が異なり、同じ要望でも見積額に差が出やすい工事です。金額の高低だけで比較すると想定外の追加費用が発生することもあるため、次の3点をあわせて確認するのが安全です。

  • 現地調査の有無と内容:配管ルートや管理規約を確認せずに概算だけで出された見積もりは、着工後に仕様変更や追加費用が発生しやすい傾向があります
  • 内訳の明確さ:「リノベーション工事一式」ではなく、解体費・配管工事・内装・水回り設備が項目ごとに分かれているか確認します
  • 保証・アフター対応:施工後の不具合対応期間や、給排水関連のトラブルに対する保証範囲があらかじめ明記されているか

1社だけの見積もりでは適正な内訳か判断がつきません。複数社に同じ条件を伝えて依頼し、内訳と現地調査の丁寧さを横並びで比べることが、失敗を避ける近道です。比較の具体的な進め方はリフォーム一括見積もりの使い方と費用相場で詳しく解説しているので、依頼前に目を通しておくと準備がしやすくなります。

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マンションに限らず、住み替えを含めたリノベーション全体の進め方を確認したい人は、リノベーション・住み替えガイドで優先順位の立て方を確認しておくと、予算配分の判断がしやすくなります。

mansion-reno-hiyouの実践手順をイメージした生活シーン

よくある質問

Q. 60㎡の中古マンションをフルリノベーションする費用はどのくらいですか?

A. 標準的なグレードであれば800万〜1,300万円程度が目安です(2026年時点)。間取り変更の範囲や水回り設備のグレード、配管移設の有無で総額が変動するため、まず間取りと水回りの位置をどこまで変えたいか整理しておくと見積もりの精度が上がります。

Q. マンションのリノベーションで追加費用が発生しやすいのはどんな時ですか?

A. 配管の移設が想定より難しく床上げが必要になった場合や、管理規約で定められた遮音等級を満たす建材への変更が必要になった場合です。契約前に管理規約と重要事項調査報告書を確認し、配管移設の可否を業者に確認しておくと想定外の出費を避けやすくなります。

Q. 見積もりを比較する時に金額以外で見るべき点はありますか?

A. 現地調査を行ったうえでの見積もりか、工事一式ではなく項目ごとに内訳が分かれているか、施工後の保証範囲が明記されているかの3点です。複数社に同じ条件で依頼し、内訳と現地調査の丁寧さを横並びで比較することをおすすめします。