これで失敗なし!みんなの「部屋干しアイデア」5選

最近は、年中部屋干し派の人も増えていますが、いちばんの悩みは生乾きの心配と、部屋の美観を損ねることではないでしょうか? 失敗せず、効率よく、すっきりと部屋干しをするためにどんなことをしているのか、部屋干しに大成功しているみなさんにアイデア満載の工夫を見せていただきました。

写真は、〈左〉@naito__homeさん、〈右〉@home_nico_10さんの投稿より

快適な部屋干しのために必要なのは、できるだけ早く乾くように空気の流れを整えて湿度を逃がすことと収納のための動線を考えること。この2点を押さえることが大切なようです。

目次

空気を換気扇に送れる絶妙な場所を
見つけて年中部屋干し

@natsu2_roomさんの投稿より

花粉症に悩まされている@natsu2_roomさんは年中部屋干し派。除湿機は使わず、サーキュレーターとエアコンで送風し、空気を流せる場所に折りたたみ式の物干しラックを置いています。「自室として使っている洋室の入り口付近が、ちょうど空気の通り道なので、部屋干しのときはラックを扉の近くに設置します。廊下はなく、自室を出るとすぐ隣の部屋に繋がっている場所です。空気を遮るものがないため、こういう場所のほうが乾くのも早いですね」

@natsu2_roomさんの投稿より

@natsu2_roomさんは、空気の循環以外にも、こだわりがあり、

  • 針金ハンガーの下部分をくの字に折り曲げる~「こうすると、かけた服の内側に空気が通るようになります。針金ハンガーは100均で購入しました。ハンガーが120度くらいになるよう折り曲げています」
  • タオルは2本のバーを使ってかける~「なるべくタオル1枚を2本のバーにかけて、こちらも空気が通りやすく。タオルの枚数が多いときはサーキュレーターの近くや外側のタオルは1本のバーにかけて調整しています」
  • 夏は少ない枚数で干す~「夏は冬よりも服の枚数が減りますが、エアコンが冷風になるぶん、乾きづらくなります。洗濯頻度は夏も冬も同じで1日1回ですが、夏は衣類の量が少ないので結果的に少なく干せています。夫婦2人暮らしの我が家は1日で洗濯機はいっぱいになりません。それでも1日1回洗濯して、夏は少ない枚数で干すようにしています」

いろいろな工夫を組み合わせて、快適な部屋干しを実現しているんですね。

寝室にふとん干し用ハンガーラックを
DIY。室内干しでも大活躍しています

@nimr___homeさんの投稿より

3年前に購入したマンションでの、収納の工夫や暮らしぶりをインスタグラムで紹介している@nimr___homeさん。「寝室の壁にハンガーラックをDIYで取り付けました。本来は、寝室からベランダまでが遠くて、掛ふとんや枕を楽に干すためのものですが、夏は、掛ふとんは使わないので、洗濯物の部屋干しに役立っています。ハンガーラックは耐荷重10㎏あり、アンカーなしで石こうボードに設置できる点と邪魔なときはたたんでおける点が気に入っています。木の棒はカインズオンラインで購入し、ノコギリで好きな長さに切り、皮テープを手縫いしてブランコハンガーを作成しました」

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空気の通りと収納場所を考えて干すと
その後の作業が楽になります!

@naito__homeさんの投稿より

@naito__homeさんが4年前に建てた2階建ての注文住宅は、洗う→干す→収納の動線こだわった間取りと24時間換気のおかげで部屋干しが快適。「天気が悪い日は2階の廊下の手すりに干しています。天井のファンを回したり、廊下に扇風機を置いて、湿気がたまらない工夫もしていますよ。服はハンガーで干して、乾いたらそのまま2階のそれぞれの部屋のクローゼットにしまうので楽なんです。夏は日差しが強いので、晴れていても色あせが心配な服は部屋干ししますが、吹き抜けの窓は、日当たりもいいのですぐ乾いちゃいます 」

浴室や洗面所も便利な部屋干しスペース。洗面所の天井に設置したホスクリーンが大活躍します。「洗面所は回遊できる間取り(リビング→洗面・脱衣所→キッチン→リビング)で、比較的通気性も良く、乾きやすいものは洗面・脱衣所で干しています。洗面所と脱衣所は、洗濯物が干してあっても洗面の邪魔にならない広さで設計したのが大正解でした。脱衣所には、下着類、ハンカチやタオル、給食ナプキン、子供のパジャマ、などを干していますが、収納棚もここに設置したので、洗う、干す、しまうが1カ所で完了。洗濯は、取り込む、たたむ、が大変なので、なるべく収納に近いところに干して、その場でたたみながら収納できると楽ですよ。洗濯のルーティンは、洗濯機から出した洗濯物は洗面所のホスクリーンにかけます。そのうち、ハンガーがけした服とバスタオルは2階へ。天気がいい日はベランダに干すこともありますよ」

インテリアとしてもクールな
ハンガーパイプをクローゼット近くに

@home_nico_10さんの投稿より

もともと部屋干しを想定して家を建てた@home_nico_10さん。部屋干しスペースは、階段登ったところにあり、側には風通しを良くするための大きな窓も準備しました。「2階廊下の白い壁に映えるよう、黒いアイアンハンガーパイプを、DIYで設置しました。部屋干しの洗濯物を取り込んで、すぐ隣のクローゼットに収納できるので、家事動線的にも最高なんです。アイアンハンガーパイプは、toolboxさんで購入。パイプは、サイズオーダーが可能で、取り付け場所に最適な長さにすることができます。取り付けで注意した点は、たくさんの洗濯物にも耐えられる強度を保つために、壁・天井の下地にしっかりと固定することです。アイアンハンガーのセットで付属しているネジだけでも、下地に取り付ければかなりの強度が保てます。何より気に入っているのは、このカッコよさ。素敵なハンガーパイプに出合えました」

サンルームを作ることで
生活感を出さずに部屋干しができる!

@thishouse_htさんの投稿より

多忙な共働き世帯の工夫をインスタで配信している@thishouse_htさんは、家を建てるときに1階にサンルームを作られたそうです。「キッチンやリビングの近くにサンルームを作ったため、動線がスムーズ。洗濯を取り込んだり、たたんだりしながら他の作業もできて便利です。サンルームのメリットは、まずはリビングがすっきりすること。以前のアパート暮らしでは、毎日部屋に何かが干されていて、視界に入ってくるのが本当に嫌でした。今は生活スペースとは別の場所なので、全く気にならず快適です。サンルームは扉を閉めれば除湿機が効率よく使えますし、突然お客さまが来ても、洗濯物は見えません。家の設計時は廊下を物干しスペースにする案もありましたが、部屋として設けてよかったと思っています。雨の日や夏など湿度の高い日は、除湿機を使っていますが、それ以外は、自然乾燥だけでしっかり乾きますよ」

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部屋干しは、浴室や窓の近くという方が多いと思います。しかし、干し方のアイデア次第では、もっと部屋干しに適した場所が見つかるかもしれません。部屋干しの場所に悩んでいる方やこれから家作りを始める方は、5人のアイデアを参考にしてみてはいかがでしょうか?