流行りだした【作り置き冷凍】を取り入れたら、夕飯作りがとても楽に!

忙しい主婦を助けるおかずの作り方で今、注目されているのが「作り置き冷凍」です。長年、週末の常備菜作りが私の定番でしたが、作り置き冷凍を取り入れたら平日の夜がさらに楽に! みなさんにもシェアしたく、私が実践している作り置き冷凍術をご紹介します。

作り置き冷凍って常備菜作りに比べてなんだか手間がかかりそうだし面倒なイメージがありましたが、やってみたら凄くいい! 常備菜は冷蔵庫でもっても3日で、それを考えると一気に作るにしても量に限りがありましたが、冷凍にすれば最大3週間ぐらいはもちます。冷凍庫のスペースにもよりますが、一度に多く仕込めるのは、平日がバタバタな私にとって嬉しい点です。作り置き冷凍もいろいろとありますが、私は料理や食材によって、①下味冷凍、②揚げるだけ冷凍、③下ゆで冷凍の三つを使い分けています。いずれも常備菜作りの延長線でできることなので難しいことはありませんよ! ではご紹介していきます。

目次

1.最もおすすめが「下味冷凍」。
うま味が逃げずにおいしさキープ

下味をつけた唐揚げ、しょうが焼き、ガーリックシュリンプ、BBQスペアリブなど。

作り置き冷凍で最もおすすめなのが「下味冷凍」。下味冷凍とは袋の中に調味料を入れ、肉やお魚を入れよくもみ込んで冷凍する方法。下味をつけると肉などは解凍時におこるドリップ(水分、タンパク質、うま味成分が出てしまった状態。赤い血のようなものが出ていることがありますよね)を抑えることができます。それだけでなく、冷凍することで食材の細胞膜が壊れて味がよく染み込むようになるそうです。調味料と具を入れてもみこんで冷凍という簡単さで、食べるときは解凍していつも通り焼いたり揚げたりするだけ。それなのに味がしっかり染み込んでいて肉も柔らかくておいしいんです。

下味冷凍のコツ01
タンドリーチキン

ヨーグルトに含まれる乳酸菌が肉の繊維をほぐし、もっちり柔らかに仕上がります。冷凍する際は一度に使う量ごと袋に分けて保存すると、調理がより楽にできます。

下味冷凍のコツ02
カジキマグロのみそマヨネーズ漬け

マヨネーズに含まれる酢がタンパク質に作用して身が柔らかくなり、みそに含まれる麹がうま味を引き出してくれます。こちらも解凍して焼くだけの簡単メニュー。

2.お弁当など少量ほしいときに
活躍する「揚げるだけ冷凍」

とんかつや春巻きなどは、揚げる前の状態まで作って冷凍保存しておきます。お弁当のおかずなど、何かちょっとほしいというときに便利。ちなみに揚げ物は自然解凍してしまうと水気が出てべちょっとしてしまうので、凍ったままの状態で揚げるほうがおいしく仕上がります。揚げる際は最初低温(170℃)で揚げ、火が通ったら高温(180℃)で揚げてください。一度に大量に入れると油が急激に冷め、油の飛び跳ねの原因に。1、2枚ずつ揚げてくださいね!

揚げるだけ冷凍のコツ
とんかつ&春巻き

揚げ物レシピを冷凍する際は、一気に冷やすことでうま味を逃さずキープできるので、袋に詰めるのはいちばん最後。調理したバットのまま、まずは冷凍しちゃいましょう。

3.「下茹で冷凍」した葉物野菜を
解凍してパパッと副菜ができあがり!

葉物野菜やごぼう、ブロッコリーなど実は野菜も冷凍できるものが多いです。私はスーパーの冷凍食品コーナーにある野菜を目安に冷凍しています。副菜が足りないときや、スープや煮物に使う野菜がほしいときなどに下茹でしている野菜が冷凍してあるとすぐに使えて便利です。

下茹で冷凍のコツ
葉物野菜

葉物野菜はいつもより少し固めに茹でておきます。しっかりと水気を切り、ラップで小分けにしてくるみ、ジップロックに保存!

 

〈作り置き冷凍おまけ情報①〉
ジップ付きの保存袋を使って
食材のダメージを最小限に

冷凍保存の最大の敵は空気。空気が入ったまま冷凍してしまうと、乾燥や酸化、霜がついたり水分が出てしまったりするので、ジッパー付き保存袋でしっかりと空気を抜いて冷凍することがマスト。私のお気に入りは『旭化成』のジップロック フリーザーバッグです。ダブルジップで密閉力も高く、厚手の素材で耐久性も高いのでレンジでの解凍も安心。サイズも豊富なので用途によって使い分けています。

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〈作り置き冷凍おまけ情報②〉
料理によって解凍法も使い分け

揚げ物は冷凍のまま揚げる方法がおすすめですが、料理によって解凍方法を変えるとよりおいしく仕上がりますよ。主な解凍法はこの3つ。

①自然解凍
冷蔵室に入れて解凍。解けるまでに6時間ぐらいかかります。私は朝出勤前に夕ご飯分を冷蔵庫に入れてから出るようにしています。帰宅するとすぐ作れる状態に解凍されています。

向いている料理は
タンドリーチキン、唐揚げなど解凍して衣をつけて揚げるものなど

②流水解凍
保存袋の3分ほど流水をかけ、シャーベット状になったら食材を出し、温めたフライパンに入れぶたをして3分蒸し焼きに。この方法は袋に調味料や具材が残ることがありません。

向いている料理は
しょうが焼きやバーベキューチキン、トマト煮など

③電子レンジ解凍
急ぎの場合は電子レンジ解凍が楽で便利。ただ、油が多いものは袋が破裂することもあるので容器に移し替えて。また、加熱しすぎると水分とともにうま味も逃げてしまうので注意。

向いている料理は
下茹で冷凍した野菜、調理済みの料理など

今まで常備菜を作るときは副菜多めの冷蔵保存がほとんどで、帰宅したらおかずを1から作るといったローテーションで時間がかかり結構大変でしたが、作り置き冷凍に変えたら帰宅後の調理時間を大幅に短縮できました!。すぐに夕飯をいただけるので、子供たちからの「ごはんまだ〜?」というプレッシャーもなくなり、夜の時間に余裕ができたのが嬉しい。すっかり作り置き冷凍にハマっています。