そうめんに飽きてきたら【 簡単アジア風アレンジ】

涼し気な見た目、茹でるだけで簡単につるんと食べられる夏場の主食“そうめん”。とはいえ代わり映えのしない味は、すぐに飽きてしまいますね。そこで今回は淡泊なそうめんにピリッとした辛さを加えたアジア風の簡単アレンジレシピを4つ紹介します!

私は普段、美容エディターとしての仕事が多いのですが、料理をしているうちに、素材の大切さを痛感し、趣味で畑まで借りてしまいました(畑については別の機会にレポートしますね)。なので私の料理は野菜がメイン。今回のそうめんアレンジレシピも夏バテを解消する野菜がたっぷり採れるものを紹介します!  基本はそうめんをゆでて、和えるだけの簡単レシピなので料理の腕に自信がない人でも挑戦しやすいはず。ぜひ参考にしてください。

目次

Recipi1 夏野菜がたっぷり食べられる
ピリ辛ぶっかけそうめん

いわゆる野菜の煮びたし(正確にはめんつゆ漬け)をそうめんの上にかけただけの残りものアレンジ。七味唐辛子の代わりにタイの調味料、スイートチリソース(生春巻きを食べるときに使うたれです)を入れてみたら意外に合ってびっくり! 余りがちなスイートチリソースも使えて一石二鳥です。

〈材料(2人分)〉
そうめん/150g~200g

(ぶっかけ用つゆ)
めんつゆ(市販のめんつゆを使用。かけつゆ用に薄めて使いますが、野菜から水分が出るので、若干濃いめに)/600cc スイートチリソース/大さじ2~4

(和え野菜)
トマト/大1/2個(乱切り)  ナス/1個(厚めの半月切りもしくは輪切り) 黄色いパプリカ/小1個(1cm大にカット)  しめじ/半パック(石づきを取り、小房に分ける)  オクラ/4本(軽く塩茹でしてから斜め2等分にカット)

C(薬味)
みょうが/1個(千切り)  シソ/4枚(千切り) 素揚げ用のオリーブオイル/適量

〈作り方〉
①ボールにAを入れて混ぜる。
②ナス、パプリカを揚げ焼き(素揚げ)する。
③しめじ、オクラを塩茹でする。
④Aを入れたボールに下準備したBを入れ、冷蔵庫でキンキンに冷やす。
*これだけおかずになります!
⑤器に茹でて冷水で締めたそうめんを盛り、上から④をかける。
⑥好みでCの薬味を盛り付けて完成。

Recipe2 5分でできる
簡単ビビンそうめん

冬にキムチ鍋用として購入したコチジャン。夏まで残ってしまったコチジャンを使ったアレンジです。ボールひとつでできちゃう簡単アレンジは、濃いめの味付けなので、家飲みの〆メニューにもおすすめです。

〈材料(2人分)〉
そうめん
/150g~200g

(ビビン麺たれ)
コチジャン/大さじ2 黒砂糖(白砂糖でも可)/小さじ1 しょうゆ/大さじ2 黒酢(酢でも可)/大さじ2 ごま油/大さじ2 すりごま/小さじ2 韓国唐辛子(一味唐辛子でも可)/小さじ1 にんにく/小ひと片(擦る)

(和え野菜)
きゅうり/1/2本(千切り)  りんご/1/8個(いちょう切り) キムチ/10~20g  韓国海苔/1枚(1cm×5㎝ぐらいにカット)  ゆでたまご/1個(半分にカット)

C(薬味)
白炒りごま/仕上げ用ひとつまみ

〈作り方〉
①ボールにAを入れて混ぜる。
②そうめんを茹で冷水で締め、水をよく切る。
③Aを入れたボールにそうめんとBを入れて和える。
④器に③を盛り付けたら、ゆでたまごを乗せ、最後にCの薬味をかける。

Recipe3 サラダ感覚で食べられる
ヤムウンセン風そうめん

パクチーが手に入ったら必ず作る、ヤムウンセン(タイ風の春雨サラダ)。好きすぎて春雨がないときにそうめんで作ってみたら、これが大当たりでした!  春雨よりも軽い食感なので、食欲がないときに◎。エビの代わりにしゃぶしゃぶ肉を使えば豪華に、鶏ひき肉を使えばヘルシーに仕上がります。

〈材料(2人分)〉
そうめん/100g

(ヤムウンセンたれ)
ナンプラー/大さじ2~3 /大さじ3 砂糖/小さじ1 レモン汁/大さじ1 唐辛子(輪切り)少々

(和え野菜とエビ)
エビ/小6尾(背ワタを取って、軽く塩ゆで)  セロリ/小20㎝(斜め切り)  プチトマト/6個(半分にカット)  紫玉ねぎ/小1個(薄切りの後、水にさらしてしぼる)  きゅうり/1/2(縦に半分に切った後、斜め切り)

C(薬味)
ピーナツ(塩付き)/15~20個*細かくカット パクチー/1~2束(芯は粗みじん切り、葉は手で適当な大きさにちぎる)

〈作り方〉
①ボールにAを入れて混ぜる。
②そうめんを茹で冷水で締め、水をよく切る。
③Aを入れたボールにそうめんとB、Cのパクチー半分を入れて和える。
④器に③を盛り付け、Cの薬味を乗せて完成。

Recipe4 夏冷え解消!
鶏肉のフォー風そうめん

我が家では週1ペースで、ゆで鶏(ムネ肉やささみを使用)を作るのですが、そのときに残ったゆで汁でフォー風そうめんを作ってみました。夏は、エアコンや冷たい飲み物の飲み過ぎで、体や胃腸が冷えがち。だから温かい汁物を積極的に摂りたいですよね。「ゆで鶏を作るの、面倒くさい」という方は、鶏ガラスープの素を代用して!

〈材料(2人分)〉
そうめん/150g~200g

(鶏スープ)
/1.5l 鶏ムネ肉(ささみでも可。その場合は4~6個)/1枚 長ネギの青い部分/1本  しょうが(包丁の側面でつぶして薄切り。香りを出すため)/1片  あら塩/ひとつまみ

(フォースープ)
Aの鶏スープ/400~500cc *作れない場合は、顆粒鶏ガラスープ小さじ2を湯で溶く ナンプラー/大さじ2~3 しょうゆ/小さじ1 /ふたつまみ(好みで調整) コショウ/少々

C(薬味)
軽く茹でたもやし/1/2袋 Aのスープだしに使った鶏ムネ肉/2切れ *好みのサイズにカット プチトマト/2個(半分に切り) パクチー/2~3(芯は粗みじん切り、葉は手で適当な大きさにちぎる) ライム/1/2個

〈作り方〉
①鶏スープ(A)を作る。まずはムネ肉の下処理から。ムネ肉にフォークで穴をあける。ブスブスブスという感じで大胆に差してOK。差し終わったら、ムネ肉全体に塩をすり込み、さらにラップで包んで冷蔵庫に。30分~1時間経ったらラップを取り、水で軽く洗う。
②中ぐらいの鍋(直径22㎝前後)に水を入れて火にかける。沸騰したら、①で下処理したムネ肉、長ネギ、しょうがを入れて中火で茹でる。3分経ったら蓋をしてそのまま20分放置。茹ですぎると肉が硬くなるので、予熱で火を通す。
③そうめんを茹でる。
④フォースープ(B)を作る。鍋にAで作った鶏スープを入れて火にかける。沸騰したらコショウ以外の調味料(B)も入れて味を調える。最後にそうめんとコショウを入れて軽く温める。
⑤器に④を入れたら、Cの薬味を盛り付ける。
⑥好みでライムをかけて(追いパクチーもあり)召し上がれ。

いかがでしたか?  日本の三大そうめんと言えば、兵庫県の「揖保乃糸」、奈良県の「三輪そうめん」、香川県の「小豆島そうめん」と言われていますが、最近は、徳島県の「半田そうめん」や長崎県の「島原そうめん」などもよく聞きます。揖保乃糸と島原そうめんは、コシが強いのでどんな料理にも使える万能選手。みわそうめんは煮崩れしにくいのでにゅうめんに。「これがそうめん⁉」と思ってしまうぐらいの太さがある半田そうめんは、もちっとした食感なのでパスタやチャンプルーに。麺を伸ばすときにごま油を使う小豆島そうめんは、香りがいいのでシンプルな味付けの料理におすすめです。好みや料理に合わせてそうめんを変えてみるのも楽しいと思いますよ!