厳密にいうと「あんバター」と「あんこバター」。どちらも売り切れちゃうほど人気の、あんこ&バターミックスのスプレッドです。はたしてどんな違いがあるのか、同時に食べて味を比較してみました。
昨年12月11日に、成城石井のあんこバターが発売されました。こちらは数量限定で不定期で発売されているようで、SNSなどでも話題になっていました。一方、久世福商店のあんバターは、数量限定とはうたっていませんが、たびたび品切れになる人気商品。ちょうど両方とも店頭に揃っているタイミングなので、太るのを気にしつつ(笑)、味の違いをチェックしてみることに。
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◆まずはデータチェック
原材料的には似たような感じですね。まあ同じあんこ&バターな製品なので、当たり前。本体価格を重さで割ってみると、久世福が3.19円/g、成城石井は2.49円/gで、「あんバター」がちょっと高め。一方、栄養表示成分を見ると、カロリーも表示成分量も「あんこバター」が多めです。これは、味にどんな差を与えるのでしょうか?
◆食べ比べてみた結果は…
個人的な好みは久世福商店
左が、久世福商店の「あんバター」で右が成城石井の「あんこバター」です。見た目は、成城石井のほうが明るい栗色がかった色味です。両方とも単なるあんこと比べると、バターのコクも加わっておいしい! 比較してみると
- 成城石井のほうがちょっと甘い。
- あずきの香りは久世福がやや強い。
- 塗りやすいのは久世福。
成城石井のあんこバターは、あずきの粒が多く残っているので香りも強いかと思いましたが、意外と久世福商店のあんバターのほうが「あずき感」が強く残っています。成城石井のあずき粒の多さは、見た目はいいけどパンに塗る際は塗りにくさにつながります。ごく個人的な結論でいうと
- 甘さ抑え目であずきの香りも感じやすい「あんバター」が好み。
- だけど、両方とも、もっとバター感がほしい!
という感想です。
食べる前のイメージが、もっとバター感があるのかなと思っていたので、ちょっと想像とは違っていました。こんな風に、追いバターをすると、バターのコクや塩味もダイレクトに味わえていいかも。
◆でもやっぱり、
バターなしのものとは歴然と違う!
しかし、その後でバターの入っていないあんペーストやジャムを買って食べてみると、久世福商店や成城石井の特徴がはっきり分かります。バターなしだと、より甘味が鋭く、バターが入っているほうがマイルドで味わいも複雑なことを再確認できました。
パン屋で手に入る「あんバターフランス」とか喫茶店の「小倉トースト」を期待すると、それとはちょっと違うものですが、パンに塗って食べるあんスプレッドとして考えると、バターが入っている分、油分や塩味がリッチな味わいを生み出しています。しばらくの間、朝食はバゲットにあんバターやあんこバターを塗っていましたが、忙しくバタバタと食べても、なぜか贅沢している気分になれました(笑)
◆そのものを味わうなら、
パンよりこっちかも!?
実は、久世福商店のあんバターは、店頭でこの「全粒粉クラッカー」とセット販売していたので、それを買いましたが、ちょっと塩っ気のあるクラッカーなどにつけて食べると味が引き立てられてかなりおいしいです。あん&バターの素材感を堪能するなら、こちらがおすすめ。おせんべい的なものにちょい足しするのもいいですよ。実はパンに塗るより好きかも(笑)
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「あんバター」も「あんこバター」も今のところ店頭で手に入るようですが、どちらも人気なので、気になる方は早めにチェックを! どちらが良いかは好みですが、甘さ控えめがいいなら久世福商店を、甘いほうが好みで、たっぷりとつけて食べたいなら成城石井を選ぶのがおすすめです。ひとつだけ注意すると、開封後は要冷蔵ですが、冷蔵庫から出したばかりは固くて塗りにくいです。少し前に常温で温めておくと快適ですよ。
・久世福商店オンラインショップをチェック!
・成城石井オンラインショップをチェック!