「ねむりの相談所」で睡眠の質を調べてみると意外な結果が!2/2

良質な睡眠は、美容や疲労回復のために欠かせません。そうはいうものの、自分の睡眠に満足していない方も多いでしょう。東京西川では、専用機器を用いた睡眠測定サービス「ねむりの相談所」を展開。このサービスを実際に受けてみた筆者がレポート。結果を受けて、さっそく睡眠改善を考え始めました。 

あっという間に1週間が経過。再びショールームを訪れます。
「測定期間中、常に“測られている”感じがして、ウエストのまわりがいつもムズムズ。就寝時もなんだか落ち着かず、最初の1~2日は寝付けませんでした」と、速水さんに1週間の様子を報告。「活動量計」と「センサ」を返却して、さっそく計測データをチェック。

【睡眠環境の結果】
自分ではぐっすり眠れていると思っていたのに、なんとほとんどの日が「全体のバランスがとれていない」というではありませんか!

 

寝付きは思ったとおりよく、全日とも5点中5点と満点。しかし睡眠の質は衝撃の1点!  その証拠に、毎晩就寝中数時間ごとに覚醒、つまり目が覚めていることがグラフにより判明?  自分の就寝中の様子を振り返ってみると……。 愛犬がベッドまわりをウロウロするたび起きて世話をしたり、隣で寝ている寝相の悪い娘から寝返りを防御など、就寝中無意識にいろいろなことを行っています(笑)。それが睡眠の質を落とす原因になっているようです。
「体の向きについては問題ありませんよ。仰向けが一番多く、ついで左右横向き、そしてたまにうつ伏せの状態を繰り返しています」と速水さん。寝返りせず、どれか一つの寝姿勢だけに偏ると、睡眠中に体に溜まった熱を逃がすことができず、また血流が滞ってしまうのだとか。つまり、適度な寝返りは、熟睡する上で大切。普段から横向きに寝るクセを自覚していたので、速水さんに指摘されるかなと、ちょっぴりドキドキしていましたが、特に問題はないとのことなのでひと安心です。

【寝室環境の測定】
こちらも驚きの結果が出ました。ほぼ全日「見直しが必要です」との評価が……。

 

まずは寝室の温度から。理想の室内温度22度に対して、我が家の寝室は平均25度。27度なんて日もありました。そのため、快適度は「不快」という判定に。この結果について速水さんは、「5月は気温が不安定になりやすい時期なので、室温が理想をオーバーしてしまうこともあります。今後はエアコンで調整してくださいね」とアドバイスしてくださいました。湿度や照度(明るさ)に関しては、理想値よりもやや高めでしたが、朝型の生活スタイルに合わせて光を取り込めているので問題ないとのこと。
意外だったのが音圧。グラフを見ると、なんと就寝中ずっと“不快”を示していました。ちなみに、理想的な音のレベルは、図書館のような静けさ。私自身まったく音に悩まされていなかったので、何が原因なのか特定できませんでしたが、思い当たる点がふたつ。ひとつはセンサーの隣に目覚まし時計を置いていたため秒針のカチカチ動く音を感知していたであろうこと。もうひとつは就寝時、寝室のドアを開けていることが多く、別室の物音が入ってきていたこと。この二つが原因では?と自分なりに推測しました。「就寝時に何度も眠りが浅くなったり覚醒されていましたが、この音圧も原因の一つかもしれませんね。今後、もう少し静かな環境づくりを意識してみると、ぐっすり眠れるかもしれません」と速水さん。

こうして測定は無事終了!  恥ずかしながら、今まで自分の睡眠の質は高いほうだと思い込んでいたのが、実際はむしろその逆。こうした結果が出たことで、あらためて睡眠について真剣に考えるきっかけになりました。睡眠中、自分がどんな状態でいるのか、今まで知る術はありませんでしたが、このようなサービスを受ければ一目瞭然。数値やグラフで睡眠の質を把握することができます。 「私は上質な睡眠が取れている」なんて思っている方も、(私のように)意外と驚きの結果が出るかもしれません。機会を見つけてぜひ一度、「ねむりの相談所」を訪ねてみてはいかがでしょうか?

取材したのはこちら

全国の東京西川直営店、百貨店、寝具専門店などで展開中の新サービス。東京西川の日本睡眠科学研究所が監修した寝付き、睡眠効率、睡眠の質などをセンサーで測定。結果をもとに、一人一人に合わせた睡眠環境の改善アドバイスや商品提案を行っています。

ねむりの相談所

https://nemuri-soudan.jp